貧血性梗塞と出血性梗塞
梗塞は虚血による組織の壊死を示す言葉である。
その梗塞は、血行支配の様式によって分類できる。
貧血性梗塞(白色梗塞とも言う)
主な臓器:心臓、腎臓、脾臓など終動脈(側副動脈がない動脈、ワンオペしているかわいそうな動脈)を持つ臓器
梗塞を起こした部分はもちろん壊死を起こすだけ。
壊死を起こした部分は白い。
出血性梗塞(赤色梗塞とも言う)
主な臓器:消化管や肺などの、二つ以上の血管に栄養される箇所で起こる。
急速な梗塞は臓器の壊死を招く。壊死部分に血行が保たれている血管が血液を送り込むため、出血をきたし赤くなる。(組織は既に壊死しているため、血液を受け止めることは出来ず、出血という扱いになる)