現役研修医きよすけのブログ

私 きよすけの勉強用のものです。(旧名takuwaningのブログ、昔アカウント名がけんだったころもあります)運営者は医学的助言を行っておりません。当ブログの情報の利用は自己責任でお願いします。

【腹部X線写真】【検査】

けんの一言 

ケルクリングひだって本当ひだひだですよね。

 

問題

X線単純写真の所見によって、「ガスの存在」を異常と扱う臓器として最もふさわしいものはどれか? #けん国試

選択肢

a 小腸
b 左主気管支
c 大腸
d 胃

 

 

a 小腸です。

答え以外をまず解説しますと
左主気管支は空気の通り道なので、ガスがあって当然です。右も同じです。

大腸は基本的にはガスの存在は正常です。じゃないとおならはなんらかの病気のサインになってしまいますね。(なることもあるかもしれませんが)

胃もガスを含んでいて正常です。じゃないとゲップが以下同文。
消化管穿孔でfree airを探す時に紛らわしい「胃泡」の存在を思い出すことができれば確信を持って除外できる選択肢ですね。

もちろん少量のガスは小腸にだってあるし、かなり大量のガスが大腸にあれば異常です。

でも基本的な考え方は
「小腸のガスは異常で、大腸のガスは正常」まずはそれを覚えましょう。
その後にs状結腸軸捻転のX線所見とかを見ておけば良いと思います。(112D30のcoffee been signのようなものですね)

空腸に多いとされているケルクリング襞(襞)とかも余裕があれば是非、結腸の特徴とされるハウストラとの違いも抑えておくと腹部の画像問題が解きやすくなるかと思います。