【人工呼吸】
けんの一言
人工呼吸が分からないまま、ずっとここまで生きてきてしまった。
問題
自発呼吸を残さない人工呼吸はどれか。(102G40編) #けん国試
選択肢
a 補助呼吸と間欠的陽圧呼吸(IPPV)
b 持続的気道陽圧法(CPAP)と間欠的強制呼吸(IMV)
c 持続的陽圧呼吸(CPPV)と間欠的強制呼吸(IMV)
d 間欠的陽圧呼吸(IPPV)と持続的陽圧呼吸(CPPV)
答えは
「d 間欠的陽圧呼吸(IPPV)と持続的陽圧呼吸(CPPV)」です
解説
人工呼吸・呼吸管理に関しては僕はこういう理解でいます。
いやぁ国試終わったら勉強しないとまずいですよね~。
ちょっと調べたところそもそもメーカーによっても使う単語が違う分野らしいので、とりあえず国家試験レベルで抑えとかないといけない点としては上の画像の分類に加えて
PaCO2を下げるためには
・換気回数を増やす必要がある。
・PS(圧支持)を上げても、分時換気量が増えないためPaCO2の低下には寄与しない。(追記:誤解を招く表記かもしれません。PSを上げることは分時換気量の上昇とイコールの関係性ではないためPaCO2の低下とダイレクトには結び付きません)
特にPaCO2を下げるための操作という点は国試においても出題されています。 107B9 (みんコレ!みんなの質問掲示板)を要CHECKです。
ややこしいのは 同じ「間欠的」を含む
間欠的強制呼吸(IMV)と間欠的陽圧呼吸(IPPV)の違いです。
ポイントは間欠的という言葉が何にかかっているかです。
間欠的強制呼吸(IMV)
は間欠的に強制呼吸を起こす。つまり、普段は強制呼吸を起こしていないということなので
「自発呼吸は残っている」ということになります。
間欠的陽圧呼吸(IPPV)
間欠的に陽圧呼吸を起こす。吸気の時に陽圧呼吸を起こすものです。
「自発呼吸は残っていない」時に用いられます。
参考文献
http://www.mh.nagasaki-u.ac.jp/kaihatu/initial/higher/pdf/20150722_anesthesiology.pdf