現役研修医きよすけのブログ

私 きよすけの勉強用のものです。(旧名takuwaningのブログ、昔アカウント名がけんだったころもあります)運営者は医学的助言を行っておりません。当ブログの情報の利用は自己責任でお願いします。

【不整脈】【QT延長症候群】

きよすけの一言
「QT延長症候群うーん・・・ 毎回初対面の気分」

 

QT延長症候群について正しい文を選べ #けん国試


a 発作の前兆としてQT延長が生じる
b QT延長時の意識消失などで発見されることが多い
c 多形性心室頻拍に注意が必要である
d 先天性のQT延長の場合運動療法が推奨される

 

 

答えは 

 

「c 多形性心室頻拍に注意が必要である」です

 

 


解説
a
発作の前兆としてではなく、日常からQT延長は見られます。
b
QT延長では意識消失は起こさない。多形性心室頻拍(Torsades de pointes)を起こすと意識消失を起こす。
c
正解です。
d
運動制限、βブロッカーが治療法として挙げられます。


QT延長症候群といえばトルサデポアン(Tdp)!その特徴的な心電図はぜひ一度目を通しておきましょう。(ちなみにトルサデポアンは仏語でトゲのねじれ、そのままですね)
基本的に国試には先天性のものがでます。
先天性のQT延長症候群は交感神経刺激Tdp発作を起こすので
治療法としては
発作時にはβブロッカー、ペーシングなどが
予防としてはβブロッカー、運動制限(先天性つまり小さい子供に徹底はむずかしいですが)が挙げられます。

薬剤性のものの場合、逆に徐脈がTdpを引き起こすので
βブロッカーは用いず、薬剤を中止、徐脈に対しβ作動薬を用いたりペーシングで対応します。