現役研修医きよすけのブログ

私 きよすけの勉強用のものです。(旧名takuwaningのブログ、昔アカウント名がけんだったころもあります)運営者は医学的助言を行っておりません。当ブログの情報の利用は自己責任でお願いします。

【心エコー】【EF】【検査】

きよすけの一言
「ejection fraction Tシャツほしい」

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答えは

 
「b 左室の拡張・収縮終期容積から計算できる」です。

問題文
ejection fractionについて正しいものを選べ。 #けん国試

選択肢
a 心エコーで求めることはできない。
b 左室の拡張・収縮終期容積から計算できる
c EF35%は正常値である。
d 心機能、とりわけ拡張能を知ることができる。

解説
ejection fraction駆出率ってやつですね。
これは心臓カテーテルで造形検査をやって調べることが出来ますし、近似の値であればエコーで調べることもできます。(シンチグラフィやCT・MRIを用いることもできますし、カテーテルを用いて電気抵抗から計算することもできます)
心臓の収縮能の指標として用いられており、この値の低下は心不全を示唆します。

a
誤り。エコーを用いて求めることはできます。
b
正しい。
計算式としては
(拡張終期容積-収縮終期容積)/拡張終期容積 で求めることが出来ます。
つまり 左室のふくらみ終わりから、しぼみ終わりを引き算することで、「左室が吐き出した量」を計算し(分子ですね)それを左室のふくらみ終わりの体積(分母ですね)で割ることで、どれだけ左室が血液を貯めて吐き出しているか割合を求めているわけですね。
c
誤り。
基準値は55以上が正常とされています。
35は113F76から持ってきた数字です。おもいっきり心不全ですね。
d
誤り。
収縮能を知ることが出来ます。