【心タンポナーデ】【原因】
きよすけの一言
「こういう問題苦手です」
— きよすけ@医師国試対策アカウント (@swns6) May 24, 2019
答えは
「a 悪性腫瘍の心膜転移」です。
問題
心タンポナーデの原因として最も多いものは? #けん国試
a 悪性腫瘍の心膜転移
b 心筋梗塞に伴う心破裂
c 上行大動脈解離
d 外傷
解説
さて、1日あけて今日もまた心タンポナーデの問題を出してみました。
なので心タンポナーデの所見解説は以前の問題のもの
(【心タンポナーデ】 - 現役医大生きよすけのブログ)などを参照ください。
今日は心タンポナーデの治療についてまとめておきますね。
心エコーにおいて心嚢液貯留を認める場合、その量によって対応が変わります。
・心エコーにおいて10mm以上の貯留を認める場合、心膜穿刺を行います。たくさん溜まってる分心膜腔が分厚くて吸いやすいんですね。
・心エコーにおいて10mm以下の貯留を認める場合は心膜穿刺は行い難いです(危険性が高いため)
その場合、心エコーが原因でショックなどをきたしていると判断されると開胸手術や、リスクを覚悟しての心膜穿刺が行われます。
また心破裂や大動脈解離に伴う心タンポナーデの場合、引いても引いても血液が溜まり続けてしまいますので、その場合は穿刺吸引は少量にとどめましょう。