現役研修医きよすけのブログ

私 きよすけの勉強用のものです。(旧名takuwaningのブログ、昔アカウント名がけんだったころもあります)運営者は医学的助言を行っておりません。当ブログの情報の利用は自己責任でお願いします。

【大動脈解離】【動画】

きよすけの一言
「DeBakeyさん 大動脈解離だと分類で負けている感ありますけど
ちょうすっごいひとだから俺は好き。 でもDeBakey分類は覚えられないですすいません」

www.jhf.or.jp

 

 

答え

 


「c Marfan症候群は常染色体優性遺伝である」

問題文
大動脈解離に関連する以下の文で、正しいものを選べ #けん国試

選択肢
a 必ずエントリーとリエントリーは存在する
b 大動脈弓に解離が及ぶものが手術適応となる
c Marfan症候群は常染色体優性遺伝である
d 痛みは背中から這い上がってくる様なものが多い

解説
大動脈解離では内膜が破綻して生じる偽腔に血液が流れ込みます。その流れ込む入り口がエントリーと呼ばれ、また血管に戻る出口があればそれはリエントリーと呼ばれます。
大動脈解離はエントリーがある状態を指しますから必ず存在しますが、リエントリーはあったりなかったりします。ましてやリエントリーだけ存在する解離なんてあるわけありませんね。
大動脈解離は分類が有名です。
Stanford分類ですね。これは上行大動脈に解離が及ぶものをA、そうでないものをBとする分類でAは手術となります。Bはそれだけでは手術とはなりません。(臓器の虚血などがあると手術が検討されます)

Marfan症候群は弾性繊維に関わる遺伝子の異常で、現役医師youtuber こくろーさんの動画でわかりやすく説明されています。


【113A6】(正答率98%) こくろー毎日医師国試【早速さぼり】

ぜひ参考になさってください。

a 誤りです
必ず存在するものはエントリーですね。

b誤りです。
上行大動脈が手術適応に関わります。

c正しいです。

d誤りです。
血流に沿って解離による痛みは下降していくことがあるとされています。