【髄膜炎】【感染症】【国試本題】
きよすけの一言
「髪の毛切るときいつも
僕をかっこよくしてください!
って言うんですけど、ブラックリスト入りしてないか不安」
問題
以下の乳児の細菌性髄膜炎の起炎菌の中で頻度が高い組み合わせはどれか。(104A2改)
【大腸菌、緑膿菌、肺炎球菌、インフルエンザ菌、B群溶血性連鎖球菌】
#けん国試
選択肢
a 大腸菌、緑膿菌
b 大腸菌、B群溶血性連鎖球菌
c 肺炎球菌、インフルエンザ菌
d 大腸菌、肺炎球菌
答え
「c 肺炎球菌、インフルエンザ菌」
問題
以下の乳児の細菌性髄膜炎の起炎菌の中で頻度が高い組み合わせはどれか。(104A2改)
【大腸菌、緑膿菌、肺炎球菌、インフルエンザ菌、B群溶血性連鎖球菌】
#けん国試
選択肢
a 大腸菌、緑膿菌
b 大腸菌、B群溶血性連鎖球菌
c 肺炎球菌、インフルエンザ菌
d 大腸菌、肺炎球菌
解説
さて、おさらいしておくべき髄膜炎菌の起炎菌
僕はざっくり
三つの年齢帯で分類して覚えています。
生後~4か月までのよちよち赤ちゃんタイム
・B群連鎖球菌、大腸菌
抗菌薬はアンピシリン→B群連鎖球菌。セフォタキシム(第3セフェム)→大腸菌などなど
4か月~から50歳までの髪の毛ふっさふさタイム
・肺炎球菌、インフルエンザ菌
抗菌薬は第三セフェム→肺炎球菌、インフルエンザ菌、バンコマイシン→肺炎球菌
50歳以降のあれ、髪の毛が・・・タイム
・肺炎球菌、B群連鎖球菌
抗菌薬は第三セフェムとバンコマイシン→肺炎球菌、アンピシリン→B群連鎖球菌
って感じになります。*1
さて問題文をもっかい読んでみましょう。
・・・以下の乳児の細菌性髄膜炎の起炎菌の中で頻度が高い・・・
乳児・・・生まれてから1歳までの期間のことですよね。
あれ? 途中で生後4か月を跨ぐぞ?
生後~4か月までのGBSと大腸菌の組み合わせなbと
4か月~50歳までの肺炎球菌とインフルエンザ菌の組み合わせなc どっちを選べばいいんだ!?
実際に104回を解いた方々はそこで惑わされてきたんじゃないでしょうか?
でも待って・・・ 日本中の乳児を集めてきたらさ、
12分の4は生後四か月未満の乳児で、12分の8は生後4か月以降の乳児にあたりますよね。
じゃあ答えは 「c 肺炎球菌 インフルエンザ菌」ですよね。問題は頻度の高いものを選べという問題ですから。
ってことで
答えは「c 肺炎球菌 インフルエンザ菌」です!
以下の乳児の細菌性髄膜炎の起炎菌の中で頻度が高い組み合わせはどれか。(104A2改)
— きよすけ@医師国試対策アカウント (@swns6) August 27, 2019
【大腸菌、緑膿菌、肺炎球菌、インフルエンザ菌、B群溶血性連鎖球菌】#けん国試
https://www.neurology-jp.org/guidelinem/pdf/zuimaku_guide_2014_08.pdf
の13Pを見てください。簡単にまとめると、肺炎球菌を殴るとき、ペニシリンGが効かず、第3セフェムもあんまりな時に第3セフェムとバンコマイシンを合わせ技すると強まる訳です。