【投薬の順序】【禁忌】【国試本題】
きよすけの一言
「この国試の問題、得るものが多い気がする!」
疾患と最初に投与すべき薬物の組合せで正しいのはどれか。(99E61) #けん国試
a 汎下垂体機能低下症――――甲状腺ホルモン
b 褐色細胞腫――――――――β遮断薬
c 心因性多飲症―――――――バソプレシン
d 特発性アルドステロン症――スピロノラクトン
答え
「d 特発性アルドステロン症――スピロノラクトン」
解説
a 汎下垂体機能低下症――――甲状腺ホルモン
誤り。 まずは副腎皮質ホルモン補正、その後甲状腺ホルモン。
b 褐色細胞腫――――――――β遮断薬
誤り。褐色細胞腫はアルファベット順を意識、α遮断薬使ってβ遮断薬。
c 心因性多飲症―――――――バソプレシン
誤り。禁忌です。おしっこでまくり病の中枢性尿崩症ではバゾプレシンが適応となります。
d 特発性アルドステロン症――スピロノラクトン
正しい。 スピロノラクトンは抗アルドステロン薬なので使うのも納得いきますよね。
汎下垂体機能低下症
下垂体機能が低下すると、甲状腺刺激ホルモンが出ないから甲状腺ホルモン不足
副腎皮質刺激ホルモンが出ないからコルチゾール不足となります。
気を付けないといけないのは、コルチゾール→サイロキシン(T4)の順番で治療する。
褐色細胞腫
10%disease ってよく言いますけど分かりづらくないですか?
90%が副腎髄質腫瘍---10%が副腎外腫瘍
90%が片側--------------10%が両側副腎
90%が良性--------------10%が悪性
アドレナリン・ノルアドレナリンでまくり病なので、
治療はα遮断薬→β遮断薬とCaブロッカーを用いる。
心因性多飲症
ストレス、精神状態より水を飲みすぎてしまいADHが抑制されておしっこ出すぎる。といった機序ですね。
低Na血症をきたすことが知られていますね。
治療は飲水制限。
原発性アルドステロン症
副腎腫瘍、過形成からアルドステロン出まくり病。 低K血症、高血圧を呈します。
片側なら切除
両側なら薬物治療のみで治療します。(切除する訳にいかないからですね)
使う薬物はAld拮抗薬(スピロノラクトン)とCaブロッカーを用います。
99E61
疾患と最初に投与すべき薬物の組合せで正しいのはどれか。
a 汎下垂体機能低下症――――甲状腺ホルモン
b 褐色細胞腫――――――――β遮断薬
c 心因性多飲症―――――――バソプレシン
d 特発性アルドステロン症――スピロノラクトン
e 1型糖尿病――――――――スルホニルウレア
答えはd
疾患と最初に投与すべき薬物の組合せで正しいのはどれか。(99E61) #けん国試
— きよすけ@医師国試対策アカウント (@swns6) September 9, 2019