現役研修医きよすけのブログ

私 きよすけの勉強用のものです。(旧名takuwaningのブログ、昔アカウント名がけんだったころもあります)運営者は医学的助言を行っておりません。当ブログの情報の利用は自己責任でお願いします。

【小児】【循環器】

きよすけの一言
「OSCE受かったし髪の毛染めようかな」

問題文
日齢5歳。Apgarスコア5点(1分)9点(5分)、心雑音を聴取した為、
心エコー検査を行ったところ、大動脈遠位弓部狭窄、心室中隔欠損、「  ア  」を認めた。 この疾患について説明した文で誤っているものを選べ(111G53改)

選択肢
a 下肢のチアノーゼを呈しうる
b この患児では「ア」には僧帽弁狭窄が入る
c  上下肢の血圧差を呈しうる
d 治療としてPGE1を投与する

答え

 「b この患児では「ア」には僧帽弁狭窄が入る」

注意! 不適切問題とご指摘を受けました。詳細は下にあります。

 

解説
大動脈縮窄複合の症例です。

特徴はシンプル
・大動脈縮窄複合、心室中隔欠損、動脈管開存を呈する
・下半身のチアノーゼ、上下肢(上>下)の血圧差を認める。
・治療はPGE1投与(プロスタグランジンで動脈管開存をできるだけキープします)またできるだけ早く大動脈縮窄を取り除く手術を行います。

 

a 下肢のチアノーゼを呈する
正しい
b 「ア」には僧帽弁狭窄が入る
誤り、動脈管開存。
c  上下肢の血圧差を呈する
正しい
d 治療としてPGE1を投与する
正しい

 

111G53 - みんなの質問掲示板

 

 

↑不適切問題と指摘を受けました。

この患児についてとしていた問題文を
「この疾患について」と変更させて頂きました。
以下「」内がご指摘頂いた内容です。

「c、dはいいと思うが

aのチアノーゼはVSDの大きさ次第で必ずしもでるわけではないし、

bの僧帽弁狭窄症は合併しないというのは根拠に乏しい」
とのことです。