現役研修医きよすけのブログ

私 きよすけの勉強用のものです。(旧名takuwaningのブログ、昔アカウント名がけんだったころもあります)運営者は医学的助言を行っておりません。当ブログの情報の利用は自己責任でお願いします。

【けん国試ベース】【神経】

けん国試ベースとは・・・

国試を解いていく上で「いやそれはもう知っておかないとどうしようもないよ」となる前提知識のことである。
勘違いしないでほしいが医学生として知っていて当然の知識では決してない。

当日、思いつくのは無理。これは覚えていこうね、という知識を指す造語である。

 

 ・例外の神経変性疾患。球脊髄性筋萎縮症(Kennedy-Alter-Sung症候群)
アンドロゲン受容体異常!
  …成人男性に発症。伴性劣勢遺伝(CAGリピート症候群)①下位運動ニューロンの障害・・・CK上昇(例外)近位筋優位の症状(例外)球麻痺(構音障害、嚥下障害、舌萎縮)②性腺機能異常:女性化徴候、勃起不全③糖尿病、脂質異常、高血圧、肝機能以上など。

例外の神経疾患は球脊髄性筋萎縮症とwerdnigh hoffman
例外の筋疾患は筋強直性ジストロフィー!

 

・タウオパチー tauの異常蓄積
アルツハイマー病、前頭側頭型認知症、進行性核上性麻痺、大脳皮質基底核変性症

 

脳出血の適応
径3cm以上の神経学的症状が「今」悪化していっているもの
脳出血の適応じゃない部位
視床出血、脳幹出血
※脳室穿破が起きている場合、脳室に対してドレナージなどは行う

 

 

・rt-PA療法の適用となる発症からの時間→4時間半
血栓回収療法となる発症からの時間→8時間

 

・Argyll Robertson瞳孔アーガイル ・ ロバートソン瞳孔
両側性の縮瞳を示して、 対光反射は消失、輻輳反射はある。 神経梅毒に特異的。

 

・Cushing現象 クッシング現象
頭蓋内圧亢進に対する代償的反応。頭蓋内圧が亢進すると、脳での血流がいきわたりづらくなるため、収縮血圧上昇(脈圧増大)それが続くと徐脈(血圧上昇に対しての代償反応)が起こる。

・急性硬膜外血種では意識清明期がある。
受傷時、出血量が一定のレベルに達するまで患者はぴんぴんとしている。その後一定のレベルに達すると意識障害を急に生じる。この意識障害を生じるまでの間を意識清明期と呼ぶ。
避けたいエピソード例:野球をやっている時に頭にボールが。でも意外にぴんぴんとしていた為、受診せず帰宅。その後一人の家で意識障害を発症し助けも呼べず・・・
こうならないようにしないといけませんね。

 

Foster-Kennedy症候群 フォスターケネディー症候群
前頭蓋底部に腫瘍などの病変が起きることで生じる。
下の画像のように、右側の前頭蓋底に腫瘍があることで右側の視神経萎縮、嗅神経の障害で嗅覚の消失が起こる。
また対側のうっ血乳頭も認める。

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(医師国家試験110E6より引用)

 

・MLF症候群(内側縦束症候群)は「目の内転はできないのに輻輳は可能」な疾患で、右内側縦帯の障害では右目の内転が出来なくなる、つまり患側の眼の内転ができなくなる。

 

・伝導路
温痛覚や深部感覚、錐体路

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・構成失行
原因:左頭頂葉障害
ハサミが使えない、図形の模写が出来ない。

遂行機能障害
原因:認知症など
ビデオの録画予約ができない、料理ができなくなった。

 

塩酸ドネペジル
コリンエステラーゼ阻害剤であり、副作用で悪心(副交感ドバドバ 低血圧 呼吸抑制 発汗)が有名。

突然の頭痛、項部硬直→くも膜下出血

 

・ごっちゃになりやすい 「閉じ込め症候群」「無動性無言」「失外套症候群」
「閉じ込め症候群」意識清明、意思疎通可、眼球垂直方向に動く、嚥下無し、橋出血
「無動性無言」意思疎通できない、注視・追視可、嚥下可能 間脳・上部脳幹
「失外套症候群」眼球運動なし、除皮質姿勢 大脳皮質・白質の広範な障害