【下肢静脈瘤】【トレンデレンブルグテスト】 【trendelenburg test】
きよすけの一言
「涼しくなってきましたね~」
問題文
以下の「」中の文の中で、抗凝固療法を行うか否かの判断に最も影響を与える部分はどれか?
「①44歳女性が両下肢の静脈怒張を訴えて来院。
②両下腿の表在静脈の拡張と蛇行とを認め、茶褐色の色素沈着と硬結とを認める。③仰臥位で下肢を挙上すると表在静脈は虚脱する。④虚脱させた状態で大腿上部を圧迫し、起立させても静脈の拡張はない。」(103D53)
①
②
③
④
答え
「③」
下肢静脈瘤には
一次性・・・「弁の不調」が静脈瘤の原因のもの と
二次性・・・「血栓の存在」が静脈瘤の原因。があります。
一次性では治療は手術がメインとなります。硬化療法、ストリッピング
二次性では抗凝固療法がメインとなります。
診断には以下の流れが便利です。
仰臥位で脚を挙げます→静脈瘤がそのままか消えるか。消えれば一次性。消えなければ二次性と考えられます。これを行っているのが③の部分ですね。
その後トレンデレンブルグテストを行うと「一次性の下肢静脈瘤のどこの静脈瘤に弁の不調があるか」わかります。それを行っているのが④の部分ですね。
一次性ということで抗凝固療法の適応ではないということがわかります。
③が一番重要な部分ということになりますね。
トレンデレンブルグテストそのものは複雑ですので
国試にテストそのものの知識が必要な問題が出たことはないようです。
どの先生にきいても「いまはもう超音波検査が便利すぎてな~(あんまやらんのよなーといったニュアンス)」という声を聴きますので
下肢静脈瘤の診断に便利な、トレンデレンブルテストっちゅーもんがある
くらいに押さえておいてもいいかもしれません。
詳しく知りたいかたは、 「トレンデレンブルグテスト 下肢静脈瘤」で検索してみてください*1
元問題はこちら。