現役研修医きよすけのブログ

私 きよすけの勉強用のものです。(旧名takuwaningのブログ、昔アカウント名がけんだったころもあります)運営者は医学的助言を行っておりません。当ブログの情報の利用は自己責任でお願いします。

【主訴】【黄疸】【鑑別】

問題
45歳女性。家族から「体が黄色い」と言われ不安になり受診。
職業は事務員、特に症状などはなく、今まで検診などで異常を指摘されたこともない。
喫煙はせず、機会飲酒。BMIは23。
手掌の黄染を認め、眼球結膜に黄染を認めない。
診断のために問診で聴取すべきことは何か?
a 夜には黄色味は弱まりますか?
b 最近柑橘系をよく食べますか?
c お酒の中でも特にビ―ルを好みますか?
d 昨夜お寿司を食べましたか?

 

答え


b 最近柑橘系をよく食べますか?

 

特に症状はなく、手掌の黄染を訴える場合まず確かめたいのがカロチン血症。
いわゆるミカンの食べ過ぎというやつですね。
特徴を以下にまとめました
・柑橘系やニンジン、カボチャの取りすぎが原因となる。
・手掌、足底、鼻、顔の黄染を認め、眼球結膜の黄染は認めない
・特に治療は必要なく「食べすぎは控えてね」と食事習慣を是正すれば治ります
・皮膚が黄色くても「黄疸」ではない というのがポイント。

 

って感じです。こういうのほほんとした病気ばっかだとなんか呑気で良いですね!