【HELLP症候群】
きよすけの一言
「youtuberを始めた意外な副産物として、就職先が決まる瞬間が映像として残っているのは 卒業アルバムみたいに 今後の人生で振り返る時の思い出しのきっかけ、記憶の栞として役立つだろうな と思いました。
↓就職先発表の瞬間 1-5年生の医学科の人たち!脚色なくここまで狼狽するからね!
就職試験結果発表 きよすけ編 第0話-3【東京ヒヤリハット】
」
問題
113E33の問題は以下の通り。
38 歳の初妊婦(1 妊 0産)。妊娠 34 週に心窩部痛および悪心を主訴に来院した。既往歴、妊婦健康診査で特記事項なし。胎動は自覚しており、性器出血は認められない。体温36.5 ℃。脈拍100/分、整。血圧 140/90mmHg。心窩部に圧痛を認める。子宮は軟で圧痛を認めない。下腿に浮腫を認める。
優先度の低い検査はどれか。
血液検査
血液生化学検査
腹部超音波検査
上部消化管内視鏡検査
ノンストレステスト〈NST〉
この問題は妊娠高血圧症候群(PIH)の合併症、HELLP症候群を考慮し
血液検査・血液生化学検査、腹部超音波検査、ノンストレステストを行い、上部消化管内視鏡検査はこの場合は検討しないという問題である。
血液検査・血液生化学検査において、最も診断に影響を与えない選択肢を選べ
a Hb
b 血小板
c AST
d LDH
答え
「a Hb」
HELLP症候群!
妊娠高血圧症候群の妊婦が呈しやすく、
主症状 は腹痛!あと悪心、嘔吐など
HELLPは三徴の頭文字で
H(Hemlysis)EL(Elevated Liver enzyme)LP(Lower Platelet)の語呂合わせ!
治療はこういった妊娠中の病気にはよくある ターミネーション。
HELLP症候群は妊娠27週以降に起こるので、34週以降ならまだましですけど気楽に治療としてターミネーション 選びづらいですよね・・・。
DICも合併しやすいので、その場合DICの治療(ヘパリンを用いたり、血小板、新鮮凍結血漿を投与)を並行して行いましょう。
診断の上で要注意なのが
Hemolysis つまり溶血であって 溶血性貧血でないこと。
なので診断基準は
血小板<10万/μl
LDH>600IU/L
AST>70IU/L などを用い、貧血の数値であるHbは用いません!
妊娠高血圧症候群は他に子癇(治療:降圧やターミネーション、けいれんにはジアゼパム、硫酸マグネシウム(予防効果あり))なども合併するので
ACE阻害薬やARBを用いず、メチルドパやヒドララジン、α遮断薬、β遮断薬
Caブロッカー(ニカルジピン)でしっかり降圧する必要がありますよね
最近よく、妊娠高血圧症候群だ!降圧薬と子癇予防で硫酸マグネシウム投与!っていう問題を間違える気がします。
ここらへん覚えづらくて苦手なんですよね~。
今回の元ネタの問題はこちら
次ツイートの画像中の問題文をみて、選択肢を選べ #けん国試
— きよすけ∈東京ヒヤリハット (@swns6) November 25, 2019
解答解説は下のリンクから 問題文もなんならリンク先にあります!https://t.co/AUkV1ycryp