現役研修医きよすけのブログ

私 きよすけの勉強用のものです。(旧名takuwaningのブログ、昔アカウント名がけんだったころもあります)運営者は医学的助言を行っておりません。当ブログの情報の利用は自己責任でお願いします。

【自己免疫性肝炎】【原発性胆汁性胆管炎】【原発性硬化性胆管炎】

けんの一言

今回のまとめの一文は渾身の出来なのに、無反応でとても悲しい。

 

問題文

原発性胆汁性胆管炎について正しいものはどれか? #けん国試

a PSCという略語が用いられる
b HLA-DR8陽性となる
c 胆管癌の主なリスクである
d ステロイドが主に治療では用いられる

 

 

答えは 

「b HLA-DR8陽性となる」です。 

 


a 単純問題ですが、大事。原発性胆汁性胆管炎はPBC(Primary biliary cholangitis)です。 PSCは原発性硬化性胆管炎(Primary sclerosing cholangitis)ですね。

b 正解です。よく引っ掛けに使われるのはHLA-DR4 これは自己免疫性肝炎ですね

c これはPSCについての文章ですね。また膵胆管合流異常も同様に胆管癌のリスクです。

d 禁忌です! ステロイド治療を用いるのは自己免疫性肝炎!PBCはウルソデオキシコール酸を用います。

原発性胆汁性胆管炎は何がややこしいかというと、上の問題のつくりでもうおわかりとは思いますが

・名前が似ててややこしい原発性硬化性胆管炎
・疾患の特徴が似ててややこしい自己免疫性肝炎

の2つとの違いをしっかり頭に入れなければいけないからです。

この「宮城と宮崎と鹿児島」のようなややこしい関係性の原発性胆汁性胆管炎
好発性別、治療法、検査値など鑑別ポイントを絞って覚えてしまいましょう!