【けん国試ベース】【血液】
けん国試ベースとは・・・
国試を解いていく上で「いやそれはもう知っておかないとどうしようもないよ」となる前提知識のことである。
勘違いしないでほしいが医学生として知っていて当然の知識では決してない。当日、思いつくのは無理。これは覚えていこうね、という知識を指す造語である。
・Hbに含まれるFe 鉄の求め方
Hb1gあたりFe3.4mgを含む。
・急性骨髄性白血病の染色体異常
みつ はにー →蜜 ハニー。→M2 t(8:21)
チャラ医「このバーいいよ 君もこのバーきっと気にいるよ」 バーいいよ バーキット → t(8:14) バーキットリンパ腫(腫瘍細胞の間でマクロファージが壊死するstarry sky)
マントを羽織ったかっこ()いい11医師14 →マントル細胞リンパ腫t(11.14)
びまん性大細胞型B細胞リンパ腫→ 長い!覚えれられない これじゃ再試(3.14)だ!→びまん性大細胞型B細胞リンパ腫t(3.14)
優秀な法学部志望高校生「これからは low 法だよ 医師はいーや(14 18) ならなくても」 →濾胞性リンパ腫t(14.18)
・チアノーゼが出る時期
還元型Hb濃度が5g/dlを超えると、チアノーゼが出現する。
・急性骨髄性白血病AMLの分類
・急性リンパ性白血病ALLの予後不良因子
年齢・・・小児の場合 1歳以下or10歳以上
成人の場合 中年以降
白血球数・3万以上
Ph染色体・陽性
完全寛解までの期間が長いこと。
・ハプトグロビン
溶血によって血管内に解き放たれたヘモグロビンに抱き着いて、無毒化して肝臓へと運んでくれる。溶血がどんどこ起きていると、ハプトグロビンは低下する。
なのでハプトグロビンは発作性夜間性ヘモグロビン尿症の治療で用いたりする。(溶血するからね)
・新鮮凍結血漿に関する黒歴史
かつて新鮮凍結血漿は「栄養源」として投与されていた。でもこれは全然効果がなかった!医療によくある、誤解がもとで行われていた効果がない治療だったという訳です。ちなみに栄養源は「同化源」といったりもする。言葉の難しさで減点を狙ういやらしい問題に惑わされぬよう!
・血友病の軽症、中等症、重症
Ⅷ因子活性5%~40%低下 軽症
1%~5%低下 中等症
1%以下 重症
・鉄欠乏性貧血の鉄剤治療の注意点
鉄欠乏性貧血の治療は鉄剤内服が1stチョイス
鉄剤は飲みづらさを患者さんが感じることが多いので、服薬状況をしっかり確認する必要あり(鉄剤の副作用は消化管症状を呈することが多い)
またVitC投与を併用することで、鉄の吸収を促進させることができる。
・後天性血友病Aの治療はステロイド。
後天性血友病の診断ポイントは「いきなりの血友病症状」
血友病は普通幼いころのエピソードがある。(関節内出血や筋肉内出血)
・HbA α2β2 HbF α2γ2 HbA2 α2δ2
サラセミアになると HbF(α2γ2) とHbA2(α2δ2)が上昇する。
・モガムリズマブはATLLに用いる。
造血幹細胞移植も行うし、高Ca血症に対してビスフォスフォネート、生理食塩水を用いる。
・腫瘍崩壊症候群では
血中尿酸値UP! 血中P値UP! 血中K値UP!
血中Ca値ダウン!
・貧血のもろもろの動き
鉄欠乏性貧血
【主病態】鉄が足りないからヘモグロビン作れない
フェリチン↓ 血清鉄↓ TIBC↑ UIBC↑ PIDT2(鉄が半分になるまでの時間)短縮 %RCU(鉄の利用率)↑
鉄が足りないから貯金が減る。(フェリチン・血清鉄低下)
TIBC・UIBC上昇(鉄がないから、鉄を運ばないと!となり鉄の運び手TIBC・UIBCが増える)
鉄芽急性貧血
【主病態】ヘムが作れない(例 骨髄異形成症候群やイソニアジド利用)
フェリチン↑ 血清鉄↑ TIBC↓
サラセミア
【主病態】グロビン鎖がつくれない
フェリチン→ 血清鉄→ TIBC↓
巨赤芽性貧血
【主病態】赤血球が分裂できない。(VitB12、葉酸不足。ブラインドループ症候群でも起こる)