【けん国試ベース】【消化器】
けん国試ベースとは・・・
国試を解いていく上で「いやそれはもう知っておかないとどうしようもないよ」となる前提知識のことである。
勘違いしないでほしいが医学生として知っていて当然の知識では決してない。当日、思いつくのは無理。これは覚えていこうね、という知識を指す造語である。
・黄疸があるとビリルビン値は2以上あると考えられる。
・黄疸があったり、ICGが30%以上の時点で、肝切除は考慮しないことがおおい。
・直接ビリルビンの正常は、総ビリルビンの5分の1ほど。
・Child-Pughスコア チャイルドピュースコア
下は2点(1-3点の三段階)の範囲
アルブミン 2.8-3.5
ビリルビン 2.0-3.0
腹水 腹水あり、しかし治療効果あり
脳症 羽ばたき振戦あり
PT時間延長 4-6 or
PT-INR 1.8-2.3
・肝硬変のマーカー ヒアルロン酸。130ng/ml以上の場合肝硬変と考えてよい。
・食道の区域分類
頸部食道:輪状軟骨~鎖骨上縁
胸部上部食道:鎖骨上縁~気管分枝部
胸部虫部食道:気管分枝部が胃の始まりまでの長さの1/2
胸部下部食道:1/2の下の方、そして横隔膜より上の部分
腹部食道:1/2の下の方、そして横隔膜より下の部分
食道の3大狭窄部位
1食道入口部2気管分枝・大動脈弓部3食道裂孔部
(尿管は1腎盂尿管移行部2総腸骨動脈交叉部3膀胱尿管移行部)
・de novoB型肝炎
ステロイドや抗TNF-α抗体の使用で眠っていた(HBs抗原は陰性)B肝ウイルスが、実は力を蓄えていて(HBs抗体陽性、HBc抗体陽性)再度暴れだす肝炎
再活性化のリスクを考え、治療中しばしば検査を行う必要がある。
・B型肝炎とC型肝炎が同時に感染していると
C型肝炎が治療されると、空いたスペースにB型肝炎が出てくるようにB型肝炎が盛り上がることがある。
だからBC同時感染時は、C型肝炎の治療中にHBVーDNAなどでB型肝炎の勢いも要チェック!
・B型肝炎の治療薬
核酸アナログ(ラミブジン、エンテカビル、テノホビル)
・C型肝炎の治療薬
グレカプレビル、ビブレンタスビル
・おなか水いっぱーいのイレウスと腹水、身体診察の違い!
振水音はイレウスを示唆!
波動を認めたら腹水を!
・腹腔動脈
・胃の動脈
腹腔動脈から
①左胃動脈
総肝動脈から
②右胃動脈 ③右胃大網動脈
脾動脈から
④左胃大網動脈⑤短胃動脈
・アメーバ赤痢の肝膿瘍と 細菌性肝膿瘍
アメーバ赤痢肝膿瘍 珍しい
経門脈感染 単房性
細菌性肝膿瘍 95%がこっち
経胆道乾癬 多房性が多い
・特発性食道破裂は食道左側に多い。
・胆石症の患者さんにモルヒネは禁忌(or慎重投与)
oddi括約筋収縮を来す為、症状を悪化させることがある。
・上腸間膜動脈症候群
は左側臥位・伏臥位で軽快する。