【けん国試ベース】【感染症】
けん国試ベースとは・・・
国試を解いていく上で「いやそれはもう知っておかないとどうしようもないよ」となる前提知識のことである。
勘違いしないでほしいが医学生として知っていて当然の知識では決してない。当日、思いつくのは無理。これは覚えていこうね、という知識を指す造語である。
・食中毒の原因
患者数1位 ノロウイルス
事件数1位 アニサキス
・カンピロバクターは潜伏期間2-7日
サルモネラは半日~3日
・百日咳
白血球増加 CRP陰性
・外毒素
ブドウ球菌、溶血性連鎖球菌
内毒素
陰性菌が関わることが多い。LPSが主成分。
・セフェム系抗菌薬が苦手な菌
腸球菌、リステリア→セフレ「チョリース」僕「苦手だわー」
・ペニシリン系抗菌薬が苦手な菌
クレブシエラ→ビッチ「ペニ〇くれよー!」僕「苦手だわー」
・アキレス腱断裂を起こす抗菌薬→ニューキノロン系抗菌薬
・ニューキノロンは低血糖を起こす、結核に無駄にちょっと効くことがあり診断に悪影響を及ぼすことがある。
・血液培養は動脈血でも静脈血でも良い。
嫌気性→好気性の順にボトルに分注する。(もし血液が多くない場合は好気性を優先する)
・ST合剤を用いると、高K血症が起こる。
ST合剤は葉酸合成障害を起こすことで抗菌作用を持つ。
・パラシクロビル、アシクロビル→単純ヘルペスウイルス、水痘帯状疱疹ウイルス(ヘルペス1-3番目)
ガンシクロビル→サイトメガロウイルス(ヘルペス5番目)
・妊婦NGな抗菌薬
テトラサイクリン→歯牙黄染 (胎児の歯といえば先天性梅毒のハッチンソン歯も)
ニューキノロン系→関節形成異常の可能性あり
アミノグリコシド→聴神経障害
クロラムフェニコール→ グレイ症候群
妊婦NGな抗ウイルス薬
C型肝炎治療薬 リバビリンNG
サイトメガロウイルス治療薬 ガンシクロビルNG
・麻疹
潜伏期間 10日
カタル期 コプリック斑 発疹期
・抗酸菌
結核と
NTM
MAC(マイクバクテリウムアビウムとイントラセルラーレ)
マイコバクテリウム・カンサシ
MACの治療法は クラリスロマイシン エタンブトール リファンピシン
MACはIGRA(-)
カンサシはIGRA(+)
・梅毒の検査
STS法(ガラス板法、RPR法、緒方法)
TPHA法
FTA-ABS
STS法はSすごくT取り違えSしがち STS
STS法は陽性でも梅毒以外の可能性あり。生物学的偽陽性の可能性あり。
TPHA法、これが陽性だととりあえず梅毒はいる、もしくはいたと考えられる。
FTA-ABSは梅毒をSTS法やTPHA法より疑った時に用いる。
・ボツリヌス中毒の症状
全身の弛緩性麻痺(散瞳、眼瞼下垂 、輻湊障害 、対光反射消失 、眼球頭反射消失)
・肝排泄性の抗菌薬
クロラムフェニコール
マクロライド
テトラサイクリン
メトロニダゾール
リンコマイシン
・NHCAP 医療・介護関連肺炎
1施設にいる
290日以内に退院した
3介護が必要な高齢者・障害者
4通院で透析・抗がん剤治療などの血管内治療を受けている
+
α 90日以内に抗菌薬投与を受けていたら 広域抗菌薬!
狙うは MRSAや緑膿菌、アシネトバクター、ELBL産生腸内細菌
β そういった耐性菌のリスクファクターがなければ 普通の肺炎として第3セフェム、ペニシリン(第3セフェムは肺炎球菌もクレブシエラにも効く、ペニシリンはクレブシエラには効かない!)
狙うは 肺炎球菌、クレブシエラ
・梅毒 ペニシリンアレルギーの人には、アセチルスピラマイシンを用いる。