【けん国試ベース】【代謝・内分泌】
けん国試ベースとは・・・
国試を解いていく上で「いやそれはもう知っておかないとどうしようもないよ」となる前提知識のことである。
勘違いしないでほしいが医学生として知っていて当然の知識では決してない。当日、思いつくのは無理。これは覚えていこうね、という知識を指す造語である。
・甲状腺中毒症(機能亢進)
Basedow病・・・抗TSH受容体抗体(TRAb)
Plummer病
無痛性甲状腺炎・・・抗Tg抗体、抗TPO抗体、抗ミクロゾーム抗体
亜急性甲状腺炎
・甲状腺機能低下症
慢性甲状腺炎、ヨード過剰摂取
・ドパミン作動薬と抗ドパミン薬
ドパミン作動薬
ブロモクリプチン、カベルゴリン
抗ドパミン薬など→高PRL(高プロラクチン)をきたしうる薬剤
スルピリド、メトクロプラミド、αメチルドパ、クロルプロマジン、ハロペリドール
・副腎皮質機能低下症では
精神症状として、多幸感、抑うつ、気分易変性を認める。
・脂質異常症の分類
Ⅰ、Ⅱa、Ⅱb、Ⅲ、Ⅳ、Ⅴ
の6つがあり
コレステロール多め
Ⅱa LDL
Ⅱb LDL、VLDL
Ⅲ カイロミクロンレムナント、IDL
Ⅳ VLDL
Ⅴ カイロミクロン、VLDL
Ⅰ カイロミクロン
TG多め
といった形に。
・亜鉛 が欠乏すると何が起こる
味覚異常、皮膚炎、貧血など。骨形成不全もまぁ起きるけども96G70では不正解選択肢になった・・・。
・甲状腺全摘は 副甲状腺全摘も意味する。
甲状腺が取れて、副甲状腺も取れると、副甲状腺喪失の影響が大きく
低Ca血症を呈する。(筋痙攣、テタニー、腱反射亢進、抑うつ傾向、QT延長、悪心嘔吐、白内障、脳内の石灰化)
・リポ蛋白(カイロミクロンやVLDL、LDL)みたいなものは血管壁では合成されない。
・1型糖尿病では HLA-DR4 HLA-DR9が関与する。
劇症1型糖尿病(発症から1週間以内でケトアシドーシスを呈す)では普通、陽性を示す抗膵ラ島細胞抗体は陰性を示す。
・抗甲状腺薬の副作用
無顆粒球症、肝障害、MPO-ANCA関連血管炎、皮膚掻痒、インスリン自己免疫症候群
・インスリン投与による血糖の急激な低下は、脳浮腫を引き起こすことがあるため頭部CTで確認する必要がある.
・糖尿病・悪性腫瘍などが引き起こすガス壊疽は 非クロストリディオイデス性である。クロストリディオイデス性のガス壊疽と比べて進行が緩徐である。