現役研修医きよすけのブログ

私 きよすけの勉強用のものです。(旧名takuwaningのブログ、昔アカウント名がけんだったころもあります)運営者は医学的助言を行っておりません。当ブログの情報の利用は自己責任でお願いします。

【けん国試ベース】【皮膚科】

けん国試ベース・・・

国試を解いていく上で「いやそれはもう知っておかないとどうしようもないよ」となる前提知識のことである。
勘違いしないでほしいが医学生として知っていて当然の知識では決してない。

当日、思いつくのは無理。これは覚えておこうね、という知識を指す造語である。

 

 

・固定薬疹のパッチテストは 皮疹部に行う。皮疹部じゃないと陽性にならないことが多い。

 

・皮内反応はⅠ型アレルギーもⅣ型アレルギーも見れる。

・結節性紅斑
下腿伸側などに生じる有痛性の紅色結節。
溶連菌感染、マイコバクテリウム属(結核ハンセン病)、ベーチェット病Behcet病、サルコイドーシス、潰瘍性大腸炎クローン病
成人女性に多く、季節では春、秋に多い。原因疾患の治療とは別に、NSAIDs、ヨウ化カリウム

 

・硬結性紅斑
結核によるものと非結核によるものがある。
結核によるものは硬結性紅斑と呼ばれ、結核に対するアレルギーであることが知られる。

 

エクリン汗腺アポクリン汗腺
エクリン汗腺アセチルコリン作動性、交感神経の影響を受ける。直接表皮に開口する.
アポクリン汗腺:アドレナリン作動性、性ホルモンの影響を受ける。断頭分泌を行う。

 

 

・色素性乾皮症
常染色体劣性遺伝。紫外線を浴びて傷ついたDNAが修復されずピリミジンダイマーが放置されることで起こる病気。
皮膚症状、眼症状(羞明)、神経症状(精神発達遅滞)などを呈す。

 

・扁平苔癬
紫紅色で光沢のある小丘疹を生じる。丘疹にはWickham線条を認める。
Kobner現象ケブネル現象陽性である。
薬剤やC型肝炎ウイルス、銀歯によって生じる。

 

・有棘細胞癌
日光、ヒ素、何らかの外傷や刺激で傷跡ができる場合(熱傷や膿皮症)、Bowen病、光線角化症、色素性乾皮症、放射線などが原因となる。
治療は手術。放射線治療は奏功する。化学療法を行うこともある。

 

悪性黒色腫
4種類 末端黒子型、結節型、悪性黒子方、表在拡大型がある。
日本人には末端国試型、結節型。

・Darier徴候 ダリエー徴候
肥満細胞腫(色素性蕁麻疹)の特徴。
色素疹を擦過すると、そこに膨疹を生じる。

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 ・スチュワート・トレーヴス症候群(Stewart-Treves症候群)
乳癌の術後、術後合併症の一つ リンパ管浮腫と併せて
血管肉腫を合併する症候群。

 

皮膚科の範囲において好中球が浸潤する病気
Sweet病 と 壊疽性膿皮症
・Sweet病
血液疾患(骨髄異形成症候群、白血病)、内臓悪性腫瘍、膠原病とかに合併。
口腔内アフタ、関節痛。
治療:NSAIDsやコルヒチン、ステロイド
・壊疽性膿皮症
炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎クローン病、大動脈炎症候群、骨髄異形成症候群、白血病)などに合併する。辺縁が隆起した潰瘍を呈する。
治療:ステロイド、免疫抑制薬(どちらも内服も概要も行う)

 

・6週間続くと慢性蕁麻疹、以内だと急性蕁麻疹。

・ランゲルハンス細胞:表皮の有棘層に存在し、抗原提示を行う

・ラングハンス巨細胞:類上皮細胞、肉芽腫に存在する。マクロファージが融合してなる。