現役研修医きよすけのブログ

私 きよすけの勉強用のものです。(旧名takuwaningのブログ、昔アカウント名がけんだったころもあります)運営者は医学的助言を行っておりません。当ブログの情報の利用は自己責任でお願いします。

感度85% 特異度85%の検査

自分のためにまとめました。

 


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※1000人に3人いる というのは 適当な数字です!
 ただそんなに見当違いな数字でもないと思います。

 

感度は 病気だ!と正しく太鼓判を押す能力を表します。
例:感度60%の検査は 60%の確率で病気を持つ人を検査した場合陽性という結果になります。40%は見逃してしまう。100人の病気を持つ人に対して60人が陽性、40人が陰性となります。

特異度は 健康だ!と正しく太鼓判を押す能力を表します。
例:特異度60%の検査は 60%の確率で病気を持たない人を検査した場合、陰性という結果になります。40%は見逃してしまう。 100人の病気を持たない人に対して60人に陰性、40人が陽性となります。

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では感度85% 特異度85&の検査で癌患者を見つけようとすると何が起こるか・・・。

 

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 陽性と結果が出た人のほとんどが
”病気じゃないのに 陽性 という結果が出た人”になるので この場合の検査の結果はまったくあてにならない ということになります。

 

検査というのはあくまでも 医療者の武器の一つ!
結果が陽性と出たから絶対に病気と分かるようなものではないということですね。この結果は癌でなくても同様です。 
陽性は「病気だよ」と教えてくれるサインではありません!
病気の診断においては医師などの判断が重要となります。