現役研修医きよすけのブログ

私 きよすけの勉強用のものです。(旧名takuwaningのブログ、昔アカウント名がけんだったころもあります)運営者は医学的助言を行っておりません。当ブログの情報の利用は自己責任でお願いします。

【114回レビュー】医師国試に向けてあらかじめ把握しておきたい 心・技・体① 「体」編

医師国試心技体①

こんにちは きよすけです。

この記事では、私 きよすけが第114回医師国家試験を受験して感じたことをまとめます。
一般的学力な医大生である私が
「もし今一年前にタイムスリップしたらこういう風にいろいろ準備するなー」といった視点でいろいろ書き連ねました。

「おい! ここがわからねーぞ!」って方は

peing.net

こちらでご質問下さい。お答えします。

また今回のレビューは
国試に向けてのメンタルを 
国試で役立つテクニックを 
国試の仕組み・システムを 

と銘打ちそれぞれ書いていきます。

まずは体 つまり仕組み・システムについてです!

 国試のシステム 体制

 

まずは国試のシステムをしっかり理解することが大事です。
医師国家試験は毎年2月の初旬にあります。
ちなみに僕は医師国家試験のシステムを正しく理解したのは1月ごろ・・・。
結果めちゃめちゃ焦る羽目になったので皆さんは僕みたいにならないでね。

残念ながらまだ115回医師国家試験の日程は発表されていませんので114回医師国家試験を例に取り上げますね。
毎年同じような日程にあるので「ま、こんなもんか」と思って頂ければ。

・日程
2月8日(土曜日)及び9日(日曜日)

そう土曜日、日曜日のツーデイズなんですね。
結構ハードな日程です。なので1日目の試験終了後の過ごしかたも大事になってきます。宿泊して国家試験を受ける方はしっかり安らげるグッズを持ち込むことをおススメします。

時間割はこんな感じ

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1日目・2日目共に開催されるのは朝8時55分
試験時刻は朝9時30分なので机に座って荷物等を片付けるよう指示があってから40分近くあります。これが長い!またこの時間には係員の人から説明があるのでトイレにも行けません!
ずーっと机に座っておく必要があります。
暇すぎ・・・無駄に緊張するので予めどう時間をつぶすのかを考えておくのもおススメです。
ちなみに僕はこの時ずーっとでんぱ組の存在しない新曲の名前を考えていました。
結果、感動☆subスクリプしょん に決まりました。サブスク限定先行配信。

ちなみに試験時間が足りなくなることはないと思います。
これは僕だけの感想ではなく、周りの受験生に聞いてみての感想です。
もちろん115回からがらっと変わることが理論上あると思いますが、今までの傾向から考えると国試が「時間との勝負」になることは考えづらいです。

終わるのは18時30分。朝8時30分からこの時間帯まで結構疲れますよ。
体の疲労というよりかは、なんかアドレナリンが出続けて「体は疲れているはずなのに目がギンギンで精神もちょっと疲れてくる」って感じの状態になります。めっちゃ面白いドラマを徹夜で見倒したことある人がいたらそれのAM3時ごろの状態ってのが伝わりやすいかも。そんな経験ねーよって人は今すぐオレンジデイズを見ろ!プリズンブレイクをみろ! ブレイキングバッドをみろ!

・荷造り

 筆記用具(福岡会場は鉛筆のみ使用可能でした)
 衣服
  だけでなく
 試験当日に持っていく教材
 試験後眺める教材
 癒しグッズ(僕は好きな漫画と写真集を持っていきました)
 などをおススメします。
そして一点!僕がおススメしたいのがバスタオル。
医師国家試験ではブランケットの持ち込みも許可されています。
なのでそこで厚手のふかふかバスタオルを持ち込む訳です!
膝にかければ暖を取れるし、試験が終われば机に敷いて寝れる!(厚手なので万が一よだれかいてもマークシートを汚す心配はない訳です)本当におススメ!!

・合格基準
3つの条件があり、これらを満たすと合格です。
・必修で得点率が8割を超えること
・禁忌選択肢を選んだ回数が3個以内であること
・一般・臨床において毎年、厚生労働省が決めるボーダーを超えること

 ・必修
今の二日間の日程だとBブロック、Eブロックが必修となります。
111回以前はCブロック、Fブロック、Hブロックが必修です。
必修の中に1点問題(一般)と3点問題(臨床)があるので、正答率ではなく得点率であることに注意してください。
得点率が8割以上ないと無条件で不合格となります。

 

 ・禁忌選択肢
命にかかわるような誤答、医師として順守しなければいけない法律や倫理を破るような解答が禁忌選択肢とされその合計が4を超えると不合格となります。
「この問題は禁忌選択肢でした!」と公式発表されることはありませんので、受験後、合格者が発表されるまでの間「もしかしたら俺が選んだこれ、禁忌かも・・・」とドキドキする原因となるのが禁忌選択肢です。

 

 ・一般臨床のボーダー

この最後の条件が曲者です。
(おそらく)上の2つの条件において不合格者になったものを考慮し、不合格者が約10%になるように決定されるとされています。
大体得点率としてはボーダーが70%ほどと言われてきましたが、近年このボーダーがとても上昇してきている *1ので「受かるのは簡単な試験」という今までの医師国家試験に対する評判はもはや過去の物と言えるかもしれません。
試験後、各社予備校の自己採点システムで大抵の合否が解ります。(センター試験の時の駿台や予備校のA判定B判定が出るシステムのようなものですね)

・勉強時間
試験と試験の合間の休み時間ですが、だいたい20分程しか勉強できません。(僕調べ)
全国の医大生が同じ時間帯に同じ動き方をするので、いわゆるオンラインの教材は動きももっさりになります。
休み時間の間も勉強したい! という方は
オフライン環境でも使える教材(紙や予めDL済みのPDFファイル)
を1日40分ほど、二日で80分ほど目安で試験会場に持ち込むことをおススメします。
携帯電話やタブレットは試験中は電源を切るように指示されますが
休み時間には使えますので安心してください。
また試験が終わるまでの間、先にマークシートを提出して途中退出が可能なのですが
福岡会場は途中退出した人たちが入れる部屋が用意されていないので 寒空の中ぼーっとする羽目になります。
途中退出はしてみた感想として「おススメしません」
他の会場は知りませんが総じて、「みんなと違うこと」をこの土壇場のタイミングでしなくてもいいんじゃないのかなーとも思います。

 

・試験中の諸注意

 室温

試験会場、室内は寒くはない!むしろ暖かったのですが
上着を肩出しで着たり、膝に置いたりはできません。(ブランケットは可)
なので
上着(強:部屋に入ったら脱ぐ)
上着(弱:部屋の中で着脱する)

と重ね着のコーディネートで試験会場に向かうと温度調節は楽かもです。
ちなみに試験中、係員の人に声をかけると脱ぎ着も可能です。(肩にかけながら試験を受けるなどがダメなだけでしっかり着る・脱ぐは可能ということですね)
 鉛筆削り
試験中も鉛筆は削れる。しかし係員の人に声をかける必要があるので休み時間の間に削れるなら削ったほうが良いかと思います。

 トイレ
謎です。「試験会場で1人だけいける」と聴いていたのですがそれは違うと思います。
トイレに行く際他の受験生とすれ違うこともあったので。
ただ手を挙げてトイレに行きたい旨を係員に伝えてからすぐ行けたことは一回もなかったので「あ、そろそろ出そうだな」って時には先んじで手を挙げておくことをおススメします。あとウォシュレットは着いていませんでした(福岡会場)

 席順
毎年ちょっと違うみたいです。
113回の受験生の方から聞いた席順とはちょっと違いました。
毎年変えているのかな・・・?
僕が受けた114回は
A大  B大
B大  A大
A大  B大
1つの長机に二人ずつで、縦と横には他の大学が来るようになっていました。
ちなみに同じ大学の中では学籍番号順に並べられていました。

 スタッフの方

おそらく厚生労働省の方だと思います。
首から厚生労働省というネームプレートを下げている人とそうでない人が居たので、もしかしたらそうでない人もいるのかもしれませんが・・・
で、多分偉い人達です。仕事ができるというか。

なぜそういう感想を抱くに至ったかというと、国家試験の運営の仕方におおらかさを感じたからです。
思い返せば、高校入試の時とかって明らかに試験官の方々から焦りが伝わってきたと思うんです。「この入試を何事もなく終わらせねば!」といった感じで。
それが皆無。どっかりとしている方が多いです!
恐らくなんですがある程度、個々人に裁量権があります。
(毎年同じ方がされることもあって、ベテランな方が多いそうです。なるほど・・・だからどっしりとした感じが伝わってくるんですね)
なので規則説明なども割とざっくりしています。(だからこそ試験前の40分はいらんやろがいとも思うんですが笑)
ちなみにこんなコメントを頂きました。

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確かに僕が受けた第114回でもブランケットの確認やティッシュの確認はありました。
ですがどちらも受験者が自身で振って、それを試験官の方が確認されるといった形でしたのでひょっとすると以前より簡略化しているのかと思いました。
ただ第114回では座布団の持ち込みはNGと言われましたね(うちの大学だけ・・・?)
そして建物構造の話は完全に初耳でした!なるほど!間取りが重要なんですね。へ~~いいことを聞きました!
この度はコメントありがとうございます!

 

 

・・・ さて、医師国家試験心技体の仕組み・システム編は以上です。
おい!ここについて教えろ! 足りねーよ!って方は

peing.net

こちらまでどうぞ!

今後はテクニックとメンタルについて書いていきます!

書き上げたらまたアップしますね!

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第2弾 メンタル編アップしました!

【114回レビュー】医師国試に向けてあらかじめ把握しておきたい心・技・体②「心」編 - 現役医大生きよすけのブログ

第3弾 スキル編アップしました!

【114回レビュー】医師国試に向けてあらかじめ把握しておきたい 心・技・体③「技」編 - 現役医大生きよすけのブログ

出典元
医師国家試験の施行について|厚生労働省

*1:つまり全国の医大生の得点が上昇しているということ