基礎医学は(必ずしも)理解しなくていいと思う
こんな質問を頂きました。
基礎医学の書籍 出してもらえませんか?基礎医学がとにかく難しいです | Peing -質問箱-
わかる! わかるよー! 難しいよね。
あと本はたぶん無理です笑
基礎医学は本当に奥が深い分野ですもの、まだ医者でもない、大学で研究を主導したこともない僕が関われる領域ではありません。
それでね、たぶんあなたは何個か勘違いをしていると思います。
なんでわかるかって?なぜなら僕もそうだったから。
ってことで、難しい基礎医学課程に悩む医大生のあなたにこの記事を送ります。
基礎医学は理解しなくていい
あなたの大学のカリキュラムは分かりませんが、基礎医学で学ぶ分野といえば
細胞生物学、解剖学、生理学、生化学、薬理学、免疫学、病理学とかとかですかね?
それらを理解することは無理です。
理解する という言い方は曖昧で誤解を生むかもしれないのでより具体的に言いましょう。
あなたの大学で推薦されているような分厚い教科書や、プリント その全てを頭に叩きこんでぺらぺらそれについて喋れる必要はありません!!
求められていることはただ一つ
点数を取ることです。なーんもわかってなくてもいい。過去問ばかり出す先生ならその部分だけ暗記しても良い。
やるべきことは点数を取る為の努力です。
過去問を見て出題傾向を見てみてください。
先生によっては指定して授業中に読んだ教科書から一切出さない先生もいます。
多くの大学ではそうだと思いますが、そもそも先生たちが医学生の教育に興味がありません。 なので基礎医学課程の授業を通して賢くなる必要はありません。
賢くなるのにはもっと適切な時期があるはず!
基礎医学課程において必要なのは、点数!これに尽きます!
点数を取るために必要なものは何なのか、これを模索しながら序盤の基礎医学課程をこなすことを強くお勧めします。
そんなことで将来困らないのか?
CBT、国家試験の範囲では確かに基礎医学の範囲は出題されたり、直接問われずとも知識が問われたりします。
ただCBT、国家試験の範囲においての基礎医学の分野出題はびっくりするほど浅いです。
一度勉強した範囲など関係なく、完全に忘れ去ってまた4年生になったころ新たに勉強し直しても十分理解できるレベルですし
基礎医学課程が終わりCBTに向け勉強をしていく学年になると教科書のクオリティがドカーンと上がります。何故か?
その答えは人数の差です。
日本中の医学部において基礎医学課程は教えられる内容は統一されていませんので
教科書などもバラバラなものが用いられています。つまり競争がないわけですね
その基礎医学課程が終わりいざ臨床となると、まずはCBT、そして国家試験対策がひとまずの目標になる訳ですが
と、なると使う教材も統一されてきます。
ここには競争原理が働くのでクオリティの低い本は淘汰されていきます。
だからめちゃめちゃわかりやすい教材ばかりですよ!
安心して!地獄は2年くらいで終わる!
なのでこの質問をくれたあなた!
安心して先輩がやっていた全然将来のためにならなそうな、即物的な勉強法で大丈夫!
各科目代々伝わる目安があるだろうからそれを闇雲にこなせばオッケー!理解する必要なし!みんな違うことする必要なし!
同じ入試で入ってるんだから!
「自分だけはこいつらと違うんだ!違うやり方で進級するぜ!」なんて悩んでる奴が考えてちゃダメ!
そういうのは 一部の剛の者に任せて
テスト勉強は "赤信号みんなで渡れば怖くない"の精神でマジョリティに乗っかることを強く強く強ーくおススメします!!!
最後に
もちろん基礎医学はめちゃめちゃ大事です。
基礎医学の発展があるので世界の医学は進歩し続けている訳ですよね。
僕は別に基礎医学を蔑ろにしろと言っているわけではありません。
ただ高校の頃の勉強と違い、学生は完全なる理解を求められている訳ではないんだよ
まずはちゃんと進級して卒業しよう!質問くれるくらいに悩んでいるなら、目標設定を新たに置きなおそうという提案のためにこの記事を書きました。
基礎医学……今勉強したらわかるのかなぁ……
なーんもわかってないなぁ…。