現役研修医きよすけのブログ

私 きよすけの勉強用のものです。(旧名takuwaningのブログ、昔アカウント名がけんだったころもあります)運営者は医学的助言を行っておりません。当ブログの情報の利用は自己責任でお願いします。

【急性胆嚢炎】

きよすけの一言
ツイッターハッシュタグを学生向けのものを #きよすけ国試。
 研修医向けのものを #きよす研 としていくこととしました~」

問題
「経静脈栄養は急性胆嚢炎のリスクファクターである」 これは正しい?
選択肢
a 正しい
b 誤り

 

答え

 


「a 正しい」

 

 

解説

急性胆管炎・胆嚢炎ともに主な原因は「結石」、もしくは良性・悪性関わらず「胆道狭窄」 つまり 胆汁の移動が妨げられることがリスクと考えられています。
その他にも胆嚢炎にはリスクがあることが知られており
手術、外相、火傷、経静脈栄養などは急性胆嚢炎のリスクです。

なぜ経静脈栄養がリスクなのかというと
経静脈栄養を行っている際、口から胃を介して栄養を取り入れることがなくなりますよね。
となると、胃はからっぽなままな訳です。ふだん、胃に食べ物が入ってくることで、迷走神経が刺激され胆汁分泌を促しています。経静脈栄養になると、その刺激がなくなることで胆汁がうっ滞し急性胆嚢炎を起こしやすくなるという訳です。

胃切除後も胆嚢炎を呈しやすくなりますね、これもだいたい似たような機序と覚えとけば国試は大丈夫なはずですよ!