【ステント】
きよすけの一言
「明日は金曜日ですね!」
問題
ステント治療について、食道疾患に対するステント治療について述べた文a,bと大腸癌に対するステント治療ついて述べた文c.dの中で誤っている文を選べ #きよすけ国試
選択肢
a アカラシアに対しては適応ではない
b 食道癌による狭窄は適応である
c 手術不能例はよい適応となる
d 左側に比べ右側結腸狭窄がよい適応となる
答え
「d 左側に比べ右側結腸狭窄がよい適応となる」
さて解説していきましょう!
今回は誤っているものを選べ、という問題ですね。
a アカラシアに対してはステント治療は適応ではない
正しい。 Auerbah神経叢が消失し、下部食道括約筋が縮みっぱなしになってしまうのがアカラシア。そんなアカラシアの治療としては標準治療なのは内視鏡を用いた切開術のPOEM。その他にはCaブロッカーや硝酸薬の内服。内視鏡を用いたバルーンでの拡張術、Heller手術(ヘラー手術)という筋層切開術などは名前は有名ですね・・・。この手術は食道の”つかえ”を取り除く手術なので、今度は逆流が起きるようになってしまいます。なのでDor手術(ドール手術)という逆流防止術も行ったりします。ステント治療は適応ではないですね。
b 食道癌による狭窄は適応である
正しい。ステント治療はとても良い適応です! その他筋肉ではなく、瘢痕が原因の狭窄には基本的には適応があるとされています。
筋肉が原因で起きている狭窄をステントで広げるのはなかなかに辛そうですもんね・・・。
c 大腸癌手術不能例はステント治療のよい適応となる
正しい。手術によって狭窄を解除できない場合、ステント治療はとても良い適応となります!
d 左側に比べ右側結腸狭窄がよい適応となる
誤り。 ステントは下部消化管を介して入れることになるにで、より肛門側にあたる左側が圧倒的に手技は容易です。
なのでこの問題は左右が逆の誤り選択肢という訳です。
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