現役医大生きよすけのブログ

私 きよすけの勉強用のものです。(旧名takuwaningのブログ)運営者は医学的助言を行っておりません。当ブログの情報の利用は自己責任でお願いします。

【IVR】【透視】【十二指腸潰瘍出血】

きよすけの一言
「インターベンショナル・ラジオロジー スクエ二の新作かな?」

 

問題
内視鏡による止血が困難であった十二指腸潰瘍出血に対するインターベンショナルラジオロジー〈IVR〉で使用するのはどれか.(111B11)#けん国試 

選択肢
a クリップ
b エタノール
c ステント
d コイル

 

答えは

 

「d コイル」です。

 

 

解説
a クリップ
b エタノール
カテーテルを用いた血管内治療では用いません。
c ステント
血管内治療で用いますが、出血に対する止血では用いません。動脈狭窄などに対し血管を拡げるのに使います。
d コイル
正解です。コイル塞栓術は脳動脈瘤などのオペでも用いますね。

 

今のところ僕の知る国試史上最強のひっかけ問題の一つです。
「インターベンショナルラジオロジー(IVR)って何?内視鏡みたいなやつ? じゃあ十二指腸潰瘍出血にはクリップでしょ」と多くの人をひっかけつつ
内視鏡による止血はできなかった・・・となるとよくわからないけどエタノールかな?」と純粋な知識でも受験生を倒してくる「強さ」。
ちなみにエタノールを用いる治療としては経皮的エタノール注入療法(肝がんの治療)があげられます。
カテーテルを用いたエタノールの血管内投与に関しては禁忌とされているそうです。(「血管内投与は禁忌」と血管塞栓術に用いる無水エタノールガイドライン 2016 に書いてありました。深淵を覗いてしまった感が・・・)

「インターベンショナルラジオロジーIVRは文字通り、X線(レントゲン)やCT、超音波などの画像診断装置で体の中を透かして見ながら、細い医療器具(カテーテルや針)を入れて、標的となる病気の治療を行っていきます。」(参考サイト 日本IVR学会IVRって、なに?)

広義の定義としては超音波などを用いた穿刺なども含めた上の説明が適切だと思いますが
基本的には透視画像を見ながらカテーテル治療を行うIVR、血管内IVRのことをIVRと呼ぶことが多い気がします。(この問題もそうですもんね)