現役研修医きよすけのブログ

私 きよすけの勉強用のものです。(旧名takuwaningのブログ、昔アカウント名がけんだったころもあります)運営者は医学的助言を行っておりません。当ブログの情報の利用は自己責任でお願いします。

2017-01-01から1年間の記事一覧

予防接種

予防接種には予防接種法によって接種が進められている「勧奨接種」とそれぞれが任意で摂取する「任意接種」がある。 ・勧奨接種 定期接種の中の「A類疾病」と「B類疾病」 臨時接種 ・任意接種 A類疾病 DPT-IPV(ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオ)、MR(…

II音の分裂 生理的分裂と固定性分裂

循環器心音の中でもII音は大動脈弁と肺動脈弁の閉鎖によって生じる音である。正常では、収縮圧が高いつまりポンプとしての能力が高い左室につながる大動脈弁が早く収縮を完了する。つまり、大動脈弁の方がやや早く閉じ、遅れて肺動脈弁が閉じることになる。…

Adams-Stokes症候群

循環器Adams-Stokes症候群 (アダムスストークス症候群) 頻脈、徐脈を問わず不整脈が原因で起こる脳虚血発作をAdams-Stokes発作と呼ぶ。 主な症状失神・意識消失 原因となる疾患 高度房室ブロック、心室細動、大動脈弁狭窄症(AS)、心室頻拍などなど

拡張型心筋症

循環器 拡張型心筋症は心筋が変性してしまい、左室が拡張し、収縮能が低下する疾患である。ゴムが馬鹿になってダルダルになり、伸び切って(左室拡張)、縮まなく(収縮能低下)なってしまっている状態。 家族性が3割。なので家族歴には注目したい。 三音、…

貧血性梗塞と出血性梗塞

梗塞は虚血による組織の壊死を示す言葉である。その梗塞は、血行支配の様式によって分類できる。 貧血性梗塞(白色梗塞とも言う)主な臓器:心臓、腎臓、脾臓など終動脈(側副動脈がない動脈、ワンオペしているかわいそうな動脈)を持つ臓器梗塞を起こした部…

CBT対策 セントラルドグマ一文まとめ

・複製 ・転写mRNA転写の際に関与するRNAポリメラーゼⅡである!RNAポリメラーゼⅠはrRNAポリメラーゼの合成に関与する。 ・翻訳

口唇・口蓋裂

口唇・口蓋裂は多因子遺伝である。単一遺伝が原因ではない。しかし家族性は見られる。

細胞膜を通過する物質移動

二次性能動輸送膜内と膜外のイオン濃度差を利用し、物質を輸送する方法。例:細胞外に多く存在するNa+は細胞内へ入りたがっている。その入りたがるエネルギーを利用して、Na+と同時にアミノ酸を細胞内へ取り込むのがNa+-アミノ酸共輸送、同時にグルコース…

ウイルス性肝炎 C型肝炎

他のウイルス性肝炎との違い・関係する数字に70%がなんでか多い。 ・割と最近見つかった。(1988年に米国の会社が同定に成功)・その為、1990年代ごろまで手術などで止血のために用いる、血液製剤(フィブリノゲンやⅨ因子など)や輸血を受けた人はC型…

ウイルス性肝炎 B型肝炎

他のウイルス性肝炎との違い・DNAウイルス(肝炎ウイルスでは唯一)・潜伏期間は1~6ヶ月・感染経路は成人では体液感染(性行為など)針刺し事故、刺青、注射器の使い回し、輸血が主となる。乳幼児では妊娠中の母から感染する垂直感染が主となる。・成人感…

ウイルス性肝炎 A型肝炎

他のウイルス性肝炎との違い・劇症肝炎には至りづらい。・糞便経口感染(以下に詳しく)・慢性化もまれ。一度感染すると終生的免疫を獲得する為。・潜伏期間は2~6週間。・先進国では、生物(牡蠣など)を食べた者、発展途上国からの帰国者などにみられる…

医学史上の偉人 

ヒポクラテス(古代ギリシャ)・ざっくりまとめ医学の父と呼ばれる偉人。医学を宗教、迷信と切り離し「技術」として独立した。ヒポクラテスの誓いでも有名。・詳細ヒポクラテスの誓いの中で、医療者としての倫理、技術としての客観性の重要性を語る。また、…

胸水 滲出性or漏出性

滲出性胸水炎症による血管透過性亢進が引き起こす血管からの液体の胸膜腔への液体移動。これが滲出性胸水の正体である。画像所見などで片側の胸膜腔への胸水の貯留を診たら、滲出性胸水である(漏出性胸水なら、主体は血液なのであるから、その血液が通う両…

皮膚付属器には分泌様式の全てがある。

・皮脂腺分泌形式としては全分泌(ホロクリン分泌)を持つ。細胞内に分泌物が充填され核が萎縮する。そのまま細胞は死に細胞ごと分泌物もまとめて分泌される形式がホロクリン分泌である。 ・エックリン腺分泌形式としては開口分泌を持つ。分泌物が細胞を傷つ…

酸素解離曲線の右方移動・左方移動

・左方移動 ヘモグロビンが酸素を取り込みやすくなる。 さ んそとくっつく さ方移動! 原因 Phの上昇、 CO2の低下、 2,3DPGの低下 結果として起こることヘモグロビンが酸素とくっつきやすくなるので、体の各組織は酸素を受け取りづらくなる。 ・右方移動 酸…