現役研修医きよすけのブログ

私 きよすけの勉強用のものです。(旧名takuwaningのブログ、昔アカウント名がけんだったころもあります)運営者は医学的助言を行っておりません。当ブログの情報の利用は自己責任でお願いします。

冠動脈の支配領域

冠動脈の支配領域をまとめましょう。

(ちなみに冠動脈の走行については 

takuwaning.hatenadiary.com

上の記事でまとめています。

 

冠動脈による心筋の栄養支配領域は以下の図のようになります。

 

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右冠動脈の支配する領域は

右室全体、心室中隔の背側半分、左室後壁、左室下壁

左前下行枝の支配する領域は

左室前壁、心室中隔の腹側半分

回旋枝の支配する領域は

左室側壁

 

となります。

肩の腱板を形つくる筋肉はプレステのコントローラーだ!

無理やり暗記モノシリーズ。

 

肩の腱板を作る筋肉は

小円筋

棘上筋

棘下筋

肩甲下筋です。

 

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この覚え方で僕はいってます。
ひどい覚え方ですが、覚えたもんがちです。

 

要注意なのは三角筋は関係ないってことですかね笑

レントゲンを診る上のルーティン。「人のハい」

僕が放射線科実習で聞いた胸部X線写真のルーティンは「人のハい」つまり人の肺読影法です。(あくまでも学生向けのものです。もっと細かく解説できるだろ!こら!って方は教えてください・・・勉強したいです。レントゲンの世界)

 

人のハい 読影法はその文字のまま胸部X線写真を読んでいきます。

人・・・気管支透亮像

の・・・肺門・縦隔。「の」書き出しが上に突き出る形で、上大静脈(右第1弓)・上行大動脈から大動脈弓(左第1弓)、右房(右第2弓)、下降大動脈、左心耳・左心室(左第3・4弓)をみる。

ハ・・・肺野をみる。

い・・・胸郭の変形の有無を確認。

おまけで「つ」・・・椎体を確認できるとより良い!

見逃しなく読める!胸部X線画像診断Q&A―「人の肺」読影法と症例演習

イメージ図。です。(画像はAmazonリンクになってます!)

名前のついている呼吸。

呼吸に名前ついててややこしい!
まとめて覚えちゃいましょう!

 

起座呼吸・・・(左)心不全にみられる呼吸。
肺うっ血は呼吸困難を引き起こす。
睡眠時にとる仰臥位の姿勢は、静脈還流量の増大を引き起こすので呼吸困難は増大する。
患者が仰臥位で寝始めて、数時間たつと肺うっ血は増大し呼吸困難が生じる。(このことを夜間発作性呼吸困難という)
呼吸困難から逃れるため患者は、自然と起き上がる。このことを起座呼吸という。

 

Biot呼吸(別名失調性呼吸)・・・延髄・橋の障害時にみられる呼吸。ビオー呼吸。
髄膜炎脳炎などによる呼吸中枢の障害時にみられる。
10-30秒の無呼吸期間を挟みながら、深さのちぐはぐな呼吸を繰り返す。
この呼吸がみられると、予後不良となる。

 

口すぼめ呼吸・・・COPD患者などの閉塞性肺疾患にみられる口をすぼめる呼吸。
COPD患者は気道が閉じて、なかなか息を吐き出せない。
その対策として患者は口をすぼめることで気道内を陽圧にして、気道を広げ呼気が楽にしようとする。この代償的行為を患者は自然と会得していることが多い。

 

Kussmaul呼吸・・・糖尿病性ケトアシドーシスの患者にみられる呼吸。クスマウル呼吸。
規則正しく、吸気が長い呼吸を繰り返すことで、体内のCO2を吐き出そうとする代償的呼吸。

 

Cheyne-Stokes呼吸・・・大脳皮質・間脳の障害。重症心不全、高齢者・肥満の睡眠時にみられる呼吸。
無呼吸や循環機能の低下によって体は慢性的にPaCO2の値が上昇しており、高CO2の状態に慣れてしまう。
よって即時に起こる高CO2に対する代償的な呼吸促進が遅延して、30-100秒の終期で無呼吸と高CO2が促す呼吸を繰り返す。

いつも間違える神経皮膚症候群【天敵】

暗記あるのみ。
この紙印刷して僕は机に貼ってます。(そうでもしないと覚えられないバカなんです・・・)

 

神経線維腫症Ⅰ型NF-1

別名:レックリングハウゼン病。
症状:生下時からカフェオレ斑をみとめる。多発する神経線維腫。視神経膠腫。症候性脊椎側湾症。褐色細胞腫。
遺伝形式:常染色体優性遺伝。

 

神経線維腫症Ⅱ型NF-2

症状:聴神経鞘腫(両側)。若年性白内障。神経線維腫はまれ。
遺伝形式:常染色体優性遺伝。

 

結節性硬化症

別名:Bourneville-Pringle病(ブルヌヴィーユ・プリングル病)
症状:顔面血管線維腫、葉状白斑、爪線維腫、てんかん、知的障害、心臓横紋筋腫、腎嚢胞、腎血管筋脂肪腫(切除、経動脈的塞栓術)リンパ脈管筋腫(LAM)などを起こす。
遺伝形式:常染色体優性遺伝。

 

vonHippel-Lindau病
症状:血管芽腫(小脳・脊髄・網膜)、頭部の単純性血管腫(まれ)、褐色細胞腫、腎細胞癌、腎嚢腫。
遺伝形式:常染色体優性遺伝。

 

Peutz-Jeghers症候群

症状:多発性小黒褐色斑(口唇、口腔粘膜、掌蹠)、消化管ポリポーシス
遺伝形式:常染色体優性遺伝。

 

Sturge-Weber症候群

遺伝形式は非遺伝性疾患

症状:3つ!皮膚症状、眼症状、神経症状。 
皮膚:単純性血管腫(脳病変(けいれんなど)と同側顔面の三叉神経第1-2枝領域)ポートワイン斑。
眼:緑内障
神経:血管腫。ポートワイン斑と逆側のけいれん、運動麻痺、知覚症状。脳内の石灰化。

【天敵】

Ⅰ型肺胞上皮とⅡ型肺胞上皮とサーファクタント

肺胞上皮はⅠ型肺胞上皮細胞とⅡ型肺胞上皮細胞から作られる。

 

Ⅰ型肺胞上皮細胞
全肺胞表面積の90%を覆う、肺胞の実質を形つくる細胞。
ガス交換を行う。Ⅱ型肺胞上皮細胞から分化する。

 

Ⅱ型肺胞上皮細胞
肺サーファクタントを作る。

 

肺サーファクタント
界面活性効果を持つ。このおかげで肺は水の表面張力に負けず、広がることができる。
妊娠20週頃から作られはじめ、28週から32週で羊水中に現れる。
妊娠34週で十分な肺サーファクタントは作られだすため、妊娠34週未満の早産児の場合、RDS(呼吸窮迫症候群)になることがある。
その場合、牛由来のサーファクタントを気道内に投与する。

ややこしい左脚前枝ブロックと左脚後枝ブロックの軸偏位。

超シンプルに覚えましょう。

 

左脚前枝ブロックは心電図において左軸偏位(つまりQRS電気平均軸はマイナス以下に!)

 

左脚後枝ブロックは心電図において右軸偏位(つまりQRS電気平均軸は90以上に)

 

左軸・右軸偏位の電気平均軸の定義はバラバラだったので覚えやすくいきましょう。

国試はそこらへん曖昧な定義は極端な数値を出してくれるので問題ないです。