【緑膿菌】
きよすけの一言
「横浜DeNAベイスターズファンなんですが、この時期ハラハラ過ぎて
ちょっと勉強に手が付きません」
a 高圧酸素療法が有効である
b ペニシリン系抗菌薬は用いない
c 手指消毒薬にも耐性を示しうる
d MDRPは合計で3種類以上の抗菌薬に対し耐性を持つものを指す
答え
「c 手指消毒薬にも耐性を示しうる 」
似たような出題が 103C7でもありましたね。
緑膿菌。普段は大人しいけどいざ悪さし始めると色々な菌に強くてなんかやべーやつって印象しか持ってない方! 僕と一緒です笑
一緒に緑膿菌について勉強しましょう。
緑膿菌 Psudomonas aeruginosa はグラム陰性桿菌です。
健常人に対して悪さをすることは少なく、日和見感染の原因菌として知られています。
例を挙げると好中球減少しているかたや、気管支拡張症の方に起こりやすいですね
あと水場、ジメジメ、シケシケが好きなことが知られております。人工呼吸器をつけているかたなどに感染が起こりやすいことが知られております!
治療法は主にカルバペネム系を用いますがその他にも、タゾバクタムピペラシリンTAZ/PIPC、一部の第三セフェム(モダシン)や第四セフェムが用いられますし、抗結核薬でおなじみのアミノグリコシド系やニューキノロンも効きます。
これらが全部効くというわけでなく、緑膿菌はこれらの薬剤に対し様々なパターンで耐性を示します。この多種多様な治療薬はその人間と緑膿菌の戦いの歴史の地層なんですね。
※多剤耐性緑膿菌とは カルバペネム系、ニューキノロン系、アミノグリコシド系の3つに対し耐性を示す緑膿菌を指す言葉です。 動画を作っているのでもしよかったら参照されて下さい。
a 高圧酸素療法が有効である
誤り。これはガス壊疽菌の治療法ですよね。他には一酸化炭素中毒や、潜水病が高圧酸素療法の適応となります。
b ペニリシリン系抗菌薬は用いない
誤り。用います。
c 手指消毒薬にも耐性を示しうる
正しい。
なんと一部の消毒薬には耐性を示すものも現れたそうです。強いぞ緑膿菌。
緑膿菌の感染経路は接触感染ですので、皆さんも病棟見学の時はしっかり手洗い、手指消毒合わせてしましょう。
d MDRPは3種類の抗菌薬に対し耐性を持つものを指す
誤り。
3種類ならなんでも良いわけではありませんね。
カルバペネム系、ニューキノロン系、アミノグリコシド系の特定の3種類です。
日本語の解釈的には悩む方も多いかもしれませんが、cが正解ですのでしっかりdを切れるようにしておきましょう。
— きよすけ@医師国試対策アカウント (@swns6) June 13, 2019
[音声あり注意!]
— きよすけ@医師国試対策アカウント (@swns6) June 5, 2019
この度、多剤耐性緑膿菌(MDRP)の定義のゴロ合わせ
完成しました!
(※イラストの下手さはノータッチでお願いします🤲)
#けん国試 pic.twitter.com/RER5coGfZW