現役研修医きよすけのブログ

私 きよすけの勉強用のものです。(旧名takuwaningのブログ、昔アカウント名がけんだったころもあります)運営者は医学的助言を行っておりません。当ブログの情報の利用は自己責任でお願いします。

【失神】

きよすけの一言
「これすっごいおすすめ 横向き寝用の枕!

 

 

 

 

問題
「朝、失神したとお昼に病院にやってきた患者さん。 原因検索のため心電図を行ったところ異常を認めなかった。 現在この患者さんの失神に心疾患が関わっていることは・・・」 さて正しいのはどっち? #きよすけ国試

 

a 心電図の所見で否定できた! 
b 心電図は正常でも否定できない!

 

答え


「b 心電図は正常でも否定できない!」

 

こう問題にするってこと否定できないんだろ! って思ったあなたは勘が鋭い!

実はこれ研修中に指導医に口酸っぱく言われたことなんですね。
何を教わったかというと

検査を
「点の検査」

「線の検査」

の2種類に分けて考えるべきだということ。

点の検査というのは 「今現在の情報を教えてくれるもの」
千の検査というのは「今まで、ある程度長さのある期間の情報を教えてくれるもの」です。

例を挙げると 点は「今の血糖値」です。
線は「HbA1C」って訳ですね。*1

 

心電図において不整脈がないというのは あくまでも「今の情報」でしかありません。*2

なので今回の問題文の患者さん、朝の失神が起きていたその時には「心臓」に異常があったかもしれないわけですね。

失神の原因検索で心電図を行った場合、正常でも安心することなく、心疾患が原因のTIAなどを除外せず、原因検索をやっていきましょうね!

*1:ざっくり分類なので、もちろんこの二つどちらの要素をもっていたりするのもありますけど

*2:陳旧性心筋梗塞を示唆する異常Q波、陰性T波など「線」の情報を教えてくれる心電図もありますね