【手指衛生】
きよすけの一言
「なんか今日暖かくない!?!?」
問題
産褥熱(出産後、妊婦が呈する発熱のこと)は、医療者からの感染であることを証明し、医療者の手指消毒の徹底がそれを防ぐと唱えたのは誰か
問題
a パスツール
b ゼンメルワイス
c ハルステッド
d リスター
解答
「b ゼンメルワイス」
医学史ってめんどっちいよね。
ってなわけで、色々と熱い「手洗い」に関わってくる医学史を勉強しちゃいましょう。
a パスツール
・ざっくりまとめ
フランスの細菌学者。ワイン腐敗の原因を探る中で、微生物の自然発生説を否定。
また狂犬病ワクチンの開発に成功。リスター、コッホに影響を与える。
・詳細
1859年、首長フラスコを用いることで微生物自然発生説を否定。リスターに影響を与える。
b ゼンメルワイス
産後の発熱が医療者を介した接触感染であることに気づき、医療者が術前にしっかり手指消毒を行えば発熱を防げることを証明したけど……医療者をバイキン扱いしたため迫害を受けその説が医学界に広まることはなかった。
c ハルステッド
手術中に用いるゴム手袋開発に携わった。看護師である後の妻が、手荒れに悩んでいる姿を見て開発に至ったらしいです。 純愛やん……。
多分医学生の中では、乳がんの術式の人としても有名。
d リスター
イギリスの外科医であるリスターは、パスツールの自然発生説の否定(1859年)内の、「空気中には腐敗をもたらす微生物がいる」という内容から着想を得て、手術道具を全て石炭酸で消毒した後に手術を行う無菌手術法に成功した。
後々、ゼンメルワイスの業績に気づき「俺じゃないよ! 感染が医療者によるものって先に気づいたのはゼンメルワイスさんやで」と擁護したとのこと。ええ人……リスター。